当院について
院長よりみなさまへ
南淡路病院 院長 林 義之
戦後の昭和22年には男性50.06才、女性53.96才だった平均寿命が、平成26年には男性80.50才、女性86.83才と男性は約30年、女性は約33年も長生きになりました。それは喜ばしいことで、これには医療の進歩が大きく貢献しておりますが、高齢化とともに羅病者の割合は増加し、現在日本では約98%以上の人が病死しています。
これに伴い医療費は毎年1兆円ずつ増加しており、国は医療費抑制の為、急性期医療期間を短縮し、亜急性期から慢性期病院への移行、さらに慢性期病院の入院期間を短縮してできるだけ早く在宅復帰を進める方針で、それができないと病院など医療機関は採算が合わないように設定されてきております。
しかし、こうして病院を出された人達は一体どうなるのでしょうか?
当院は内科(85床)精神科(85床)介護老人保健施設(100床)サービス付き高齢者向け住宅(36床)のほか、デイケア(通所リハビリテーション)などにも専門家を揃えており、県立淡路医療センターや他病院・診療所との連携、さらに退院後の在宅復帰・施設入所などについても、地域連携室の専門職員が対応しております。
また、加齢と共に必然的に増加してきている認知症については、当院では『もの忘れ外来』があり、さらに認知症対応のデイケア『ゆづるは』を備え、きめ細かく対応しております。
医師を筆頭に看護師・薬剤師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・検査技師・管理栄養士・栄養士などそれぞれの専門スタッフが、誠心誠意努力しております。
急性期後の治療から退院後の生活まで細やかに患者さんに寄り添って、平成医療福祉グループ武久洋三会長の基盤信念でもある“絶対に見捨てない”の強い精神で誠心誠意の医療に努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。